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【DTM】モニタースピーカーのおすすめ4選【2022年版】

公開 2022年6月14日
更新 2022年8月25日
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音が関わる作業(ライブ配信・ゲーム実況、YouTubeの映像編集、DTM、ナレーションの録音など)をするときに必須とされている「モニタースピーカー」についてまとめました。

もくじ

モニタースピーカーとは

音楽を流して楽しむための(リスニング用の)スピーカーには、実は「味付け」がされています。

この「味」、コンテンツを作る側にとっては少々やっかいです。というのも、最初からこの「味」があるスピーカーを使ってコンテンツを作ってしまうと、他のスピーカーやヘッドフォンで聴いたときに、まったく想定していなかった味(音)になってしまう可能性があるためです。

そこで、世の中にはこの「味付け」をせず本来の音を忠実に再現・モニターする(確認する)ことを目的として作られたスピーカーがあり、それらは「(スタジオ)モニタースピーカー」と呼ばれています。単純に「スタジオモニター」と呼ぶこともあります。

モニタースピーカーはリスニング用のスピーカーのように「快適に音を楽しむ」といったコンセプトではなく「業務用のチェックツール」のような存在のため、一般的に

  • 音の成分のバランスがよい(聞き手が再生するときの音をイメージしやすい)
  • より多くの音が聞こえる(ノイズが乗っていればよりはっきりと聞こえる)
  • より音の位置が見えやすい

という傾向があります。基本的にいわゆる「いい音」を目指して作られたものではないため、それを求めて買うものではありません。

目的別のおすすめモニタースピーカー

とはいえ、世の中にはたくさんのモニタースピーカーがあり、音もスペックもバラエティ豊かです。まずはモニタースピーカーを使う目的別に定番の製品をまとめてみました。

ライブ配信・ゲーム実況

ライブ配信やゲーム実況では、基本的にマイクを使います。ということは配信中にスピーカーから音が出ている状態では、そのスピーカーから出た音までマイクに拾われて配信されてしまい、配信のクオリティが低い印象を与えてしまうかもしれません。

この場合は

  • スピーカーの音量を絞る
  • マイクのゲインを下げる
  • スピーカーから出た音がマイクに入りにくい方向にマイクを向ける
  • マイクをスピーカーから遠ざける
  • 指向性の高い(音を拾う範囲が狭い)マイクを使う
  • ヘッドフォンを使う

というような使い方になるため、高価なスピーカーを導入してもその性能を活かしきれないかもしれません。

そのため、ライブ配信やゲーム実況のモニタリングに使うのであれば個人的にはまずはヘッドフォンをおすすめしますが、ヘッドフォンをした姿で配信をしたくない場合や長時間のヘッドフォンで疲れてしまう場合はスピーカーも選択肢に入れてよいでしょう。

低音がそこまで必要ない・置き場所が狭い場合

会話メインの配信など、低音がそこまで必要ない場合は日本の音響機器メーカーFostex(フォステクス)のPM0.3Hがおすすめです。片手で持てるサイズで、モニタースピーカーの中ではかなり軽いのでスペースに余裕のない方や持ち運びを考えている方にも最適です。

しっかりした低音が欲しい場合

低音豊かなゲームの音声を聴きたい場合などは例えばイギリスの老舗スピーカーメーカーTANNOY(タンノイ)のReveal 402がおすすめです。低音重視のスピーカーに必要になりがちな「サブウーファー」なし(スピーカー本体だけ)で豊かな低音を再現できます。

YouTube・DTM・ナレーションなど

YouTubeの映像編集やDTM(音楽制作)、ナレーションのモニタリングなどに使う場合は、音声そのもののクオリティが確認しやすいスピーカーをおすすめします。

このような用途では基本的にマイクとスピーカーを同時に使う必要はないので、マイクに音を拾われてしまう心配をせずに、スピーカーの性能を存分に活かすことができます。

バランス重視の場合

まずはヤマハの定番製品HS5です。クセがなくバランスのよい音で、多くの方の許容範囲におさまるスピーカーではないかと思い、教室の生徒さんの最初の1台としてもおすすめしています。

置き場所が狭い場合

ただこのHS5、本体は大きめ・重めですので、スペースが限られていたり持ち運びも考えている+音に妥協したくない場合はフィンランドの音響機器メーカーGenelec(ジェネレック)の8010をおすすめします。

片手で持てるサイズ・重さですが、その見た目からは想像もつかないほど低い音の再現性が高いスピーカーです(本当にここから音が出ているのか疑うほどです)。

Genelecの80シリーズはレコーディングスタジオや放送局などプロの現場でよく見かける業務用スピーカーの中でも定番のひとつですが、この8010はそのシリーズの中でいちばん小さなモデルです。

関連機材のおすすめ

モニタースピーカーは普通のスピーカーとは違い、 スピーカー本体のほかにもこのような機材を用意しなければいけません。

  • オーディオインターフェース
  • ラインケーブル
  • スピーカースタンド

オーディオインターフェース

パソコンやスマホと上でご紹介したスピーカーは直接繋ぐことができません。パソコンやスマホのヘッドフォン端子から音は出ることは出ますが、そこから出る音ではスピーカーの性能が台無しです。

そこで、このような時には通常「オーディオインターフェース」と呼ばれる機器を使います。

オーディオインターフェースのおすすめはこちら

ラインケーブル

オーディオインターフェースとモニタースピーカーを繋ぐ(オーディオインターフェースからモニタースピーカーへ音を送る)ためのケーブルも必要です。

オーディオインターフェースとモニタースピーカーの端子に合ったケーブルをご用意ください。わからない場合はご相談ください

オーディオインターフェースの出力・スピーカーの入力がどちらもXLRならこのケーブルが使えます。

スピーカースタンド

スピーカーをデスクにそのまま置くと、本来の音が耳に届かないことで正確なモニタリングができなかったり、デスクや床が共振して余計な低音が増えたり、低音だけが下の階に届いて近所迷惑の原因になったりと問題が起きがちです。せっかく良いスピーカーを買ったのであれば、スピーカーの性能を活かすためにも専用のスタンドもあわせて検討したいところです。

上のものは床に立てるスタンドですが、デスク周りのスペースに余裕がない場合にはデスクにスピーカーを立てるためのスタンドがよいでしょう。

上でご紹介したGenelecの8010は本体が小さいためこのスタンドには合いそうにありません。さらに8010は本体の下に角度調整可能な簡易スタンドが付属するので、デスクに置く場合ひとまずスタンドは不要かと思います。

スピーカーのスペックの読み方

電気信号を振動に変換するしくみの違いによって種類がいくつか分かれています。

駆動方式

ダイナミック方式

日常から音楽スタジオまで、目にするスピーカーのほとんどはこのダイナミック方式です。

ドーナツ型の磁石の穴の部分に通されたボイスコイル(導線を巻いた紙やプラスチック)に電流を流すと磁石が前後に動き、そこに繋がれた振動板が空気を振動させます。

ダイナミックマイクと構造は同じで、電流の向きが逆になっただけです。

圧電方式

ほとんど見かけません(この方式のスタジオモニターは見たことがありません)が、電流を流すと圧電素子が振動する性質を利用したものは圧電方式と呼ばれています。

イオン(放電・プラズマ)方式

圧電方式よりさらにレアですが、高周波・高電圧によって発生させたプラズマで空気を振動させて音を鳴らすのがイオン(放電・プラズマ)方式です。

指向性

マイク同様、スピーカーにも音を伝えやすい向きがあり、それを表すのが「指向性」です。

左に行くほど指向性が無く(どの方向にも同じ強さで音が伝わる)、右に行くほど指向性が強くなります(ピンポイントでしか伝わらない、音のビームのようなイメージ)。

スタジオモニター含め、普段よく目にするスピーカーはこの二つの中間になります。

周波数特性

スピーカーには再生できる音の高さの範囲とその強さの特徴があり、これを表したのが周波数特性です。

上で登場したものと同じく、左に行くほど低い音、右に行くほど高い音で、下に行くほど再生できる音量が小さく、上に行くほど大きいということを表しています。

この線が平らに近ければ近いほど、低い音から高い音まで均一に出せる(フラット)ということになります。

エンクロージャー

スピーカーの「箱」のことをエンクロージャーと呼びますが、その箱の作り方で主に「バスレフ型」と「密閉型」の2つに分類されます。

密閉型

密閉型はその名の通りスピーカーの裏側の空間が密閉されたタイプです。ただしこのタイプで十分な低音を得るにはスピーカーも十分大きくなくてはいけません。一般的に密閉型は締まりのある低音が特徴と言われています。

バスレフ型

バスレフ型は上の密閉型に空気穴(ダクト/ポート)を付けたタイプです。スピーカーの中の空気を共鳴させることで、スピーカーが大きくなくともある程度の低音を出すことができます。

ダクトはスピーカーの表側にあるタイプ(フロントダクト)と、裏側にあるタイプ(リアダクト)があります。一般的にバスレフ型は豊かな低音が特徴と言われています。

ホーン型

ホーン型は音の拡散する範囲を狭めることで、その範囲内に効率良く音を届けるタイプです。ホーンがスピーカーの表側にあるタイプ(フロントロードホーン)と裏側にあるタイプ(バックロードホーン)があります。

ドロンコーン型

ドロンコーン型は通常のスピーカーユニットの他に振動板(コーン)だけのユニットを装備し、低音を補うというタイプです。

スピーカーユニット

スピーカーの中で実際に振動するひとまとまりのことをスピーカーユニットと呼びますが、これをどのように配置するかでいくつかに分類されます。

フルレンジ

1つのユニットだけですべての帯域(低域から高域まで)をカバーするタイプはフルレンジと呼ばれます。

マルチウェイ

トゥイーター(高域専用のユニット)とウーファー(低域専用のユニット)を持つ2ウェイ、それにスコーカー(中域専用のユニット)を足した3ウェイなどは総称してマルチウェイと呼ばれます。小型のスタジオモニターはほとんどが2ウェイです。

同軸

ウーファーの正面にトゥイーターを配置して、帯域の広さと定位の両方を確保しようとしたものは同軸(型)と呼ばれます。

仮想同軸

ウーファーでトゥイーターを挟み込んで、同軸のような状態を再現しようとしたものは仮想同軸(型)と呼ばれます。

モニタースピーカーを安く買うには

モニタースピーカーはAmazonや楽天でも買うことができますが、あわせて価格をチェックしておきたいのが日本の楽器・音響機器の総合販売店であるサウンドハウスです。

オンラインで楽器や音響機器を買おうと思ったらサウンドハウスなしでは考えられないほど、関係者の間では定番の販売店です。

商品購入後14日以内に、他店でその商品がサウンドハウスより安く販売されている場合、差額を返金、もしくは次回利用時に割引する「最低価格保証」があります。

サウンドハウス

まとめ

色々とご紹介しましたが、こういった機材は日頃から目に入るところに置いておくものですので、配信や制作のモチベーションを保つためにも、シンプルに見た目が好みかどうかで選んでしまってもよいかと思います。

もう少し違ったものが欲しい、組み合わせに自信がないなどの場合はお気軽にご相談ください

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筆者
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小山和音
こやま・かずね

音楽教育の新しいかたち作り(創造性と個性を最優先に、音楽を教えず、評価せず、楽器や楽譜を自分でデザインしてゼロから音楽をつくるオンラインの音楽教室)と、音の生まれるしくみ作り(周囲の条件に反応して音楽や音声をリアルタイムに生み出すシステム開発)。

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