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風景を「聴く」フィールドワーク

グループを組み、ワークシートを片手に耳をすませて街や自然の中を自由に歩きながら、感じたままのことを語り合うフィールドワークです。チームビルディング 教育 アートセラピーなどあらゆる場面で応用できます。

外を歩いた後、全員集合してそれぞれのグループが撮(録)った動画や録音を見せたり聞かせたりしながら、どこを歩いて、どのようなことを感じて、ワークシートの質問にどう答えたかをシェアします。いつもと違う捉え方で外を歩いたり、他の人の音の聴き方を知ると、何か面白い発見があるかもしれません。

普段聞いているようで聞いていない「音の風景」に出会う、小さな旅に出てみませんか。

当日の流れ

第1部
15分
屋内
はじめに
  • 小山和音について
  • 「音さんぽ」について
  • 写真撮影について
  • ワークシート・注意事項について
  • 録音・録画について
  • 自己紹介
  • グループの決定
第2部
30分
屋外
屋外ワーク(全体)

自由行動の前に、まずは参加者全員で特定の場所の音に耳をすませます。配布されたワークシートの問いかけに答えるための時間をとります。ワークシートにはこのような問いかけがあります:

worksheet-top

ワークシートのおもて面では、まずその場所の音全体をひとつの「音風景」としてとらえながら、次の質問に答えます。

  • 前の場所と比べて、共通点や変化
  • 目をつぶって聴いたときの変化
  • この場所の音を、人に説明するとしたら
  • この場所の音を、この枠の中に描き表すとしたら
  • もし違う天気(晴れ・曇り・雨・雪・霧)だったとしたら、音に変化はあるか
  • 音の予想:50年前から50年後まで、ここにある(あった)かもしれない音

worksheet-back

ワークシートのうら面では、その場所で聞こえてくる音ひとつひとつ(鳥の声、風の音など)に焦点をあてて、それぞれの音が次のどれに当てはまるかを考えてみます。

  • 動いている音/止まっている音
  • 人間が出す音/人間以外が出す(自然の)音
  • 近い音/遠い音
  • 大きい音/小さい音
  • この場所にしかない(なさそうな)音
  • 印象に残った音
  • 一回で終わった音/続けて鳴っている音
  • この場に残しておきたい音/この場から消したい音
  • 好きな音/嫌いな音

第3部
60分
屋外
屋外ワーク(自由行動)

最初に決定したペアまたはグループで、自由に現地を歩いて、道中で聞こえてくる音に耳をすませます。ワーク中、立ち止まって音を聴くポイントを2ヶ所つくり、そこで聞こえた音について、ワークシートに記入するための時間をとります(ワークシートの内容は上に同じです)。

第4部
30分+
屋内
ふりかえり
  • グループごとに感想・ワークシートに記入した内容のシェア
  • 録音・録画したもののシェア
  • アンケート・参加費について
  • インタビュー(希望者のみ)

注意事項

1 このフィールドワークでは屋外を長時間歩きます。当日体調が優れない場合は必ず参加を見送り、暑い時期は熱中症対策を、寒い時期は防寒を確実にしてください。

2 立ち入り禁止区域や崖など危険な場所には絶対に近づかないでください。路上を歩く際はワークシートや音を聴くことに気を取られずに、常に周囲の状況をよく確認しながら、ご自身の安全を最優先に行動してください。

3 自由行動中のあらゆる事故/紛失について、当方は責任を負いかねます。

いただいたご感想

こんなに時間に余裕を持って外の音を集中して聞いたことは無かったです。音楽に生かせそうです。寒い、暖かい、五感的な面で変化すると感じ方も違う。雰囲気って大事だな~

— 2013/2/17 大須(名古屋市)
自分自身を「無」にする貴重な時間でした。目を開けていると勝手に音を想像してしまうのですが、目を閉じることで自分の体・頭をからっぽにすることができ、浄化されるような気がしました。人生の「点」を共有できたことを嬉しく思います。

— 2013/10/20 ヤハラヅカサ(沖縄県)
普段はイヤホンで音楽を聞きながら歩いているので、今まで気づかなかった音・声などなどが聞けて新しい発見ができました。良い気分転換になりました。楽しかったです。

— 2013/8/3 天神橋筋六丁目(大阪市)
目を閉じて聴こえてくる音に集中してみると、普段気づかなかった音が聴こえてきたり、こういう音があったらいいのにとか、耳ざわりに感じる音があったりしました。普段写真を撮る時に目に見えるものばかり意識していたので音にも意識を向けてみるとまた表現が変わってくるのかなと思いました。

— 2013/9/15 天文館(鹿児島市)
風の音の違い、地面の違いによる音の違いがおもしろかった。

— 2013/9/22 佐賀(佐賀市)
初めて音さんぽに参加して、音の種類や性質にすごく興味がわきました。音楽ではなく、身近にある音でこんなにも味わうことができると思ってびっくりしました。音を人に伝える際の難しさを感じ、せっかく感じたことは伝えられるようになりたいと思いました。

— 2013/7/21 中野(東京都)
今まで大##目の前で「きく」ことはしてこなかった。それでも、自分の耳は気に入った音を選んでいたことに驚き、最終的に心地よい音に出会えたことが嬉しかった。「かすかな音」にもfocusが向きそう。

— 2013/7/21 中野(東京都)
自由度が高くて初めはとまどいましたが、それぞれの感性を楽しめるイイワークショップだったと思います。

— 2013/10/20 ヤハラヅカサ(沖縄県)
街中でも意外と多くの音が鳴っていて、ひとつずつは普通なのに集まることによって「生活」とか「人のいる場所」の音に変わっていく感じが不思議だった。自転車のチェーンや走り出す音、スタンドの音は好き(普通)だけど、ブレーキの音は好きじゃないんだなあと思った。

— 2013/8/3 天神橋筋六丁目(大阪市)
Very interesting. Gave me an opportunity to "view" the sound you don't recognize that you hear. Eye sight and ear "sight" are very different. The former keep you from seeing the latter.

とても面白かったです。自分が聞いている音を「可視化」するという体験でした。目で見る風景と耳で「聴く」風景はまったく違い、目で見るという行為が耳で聴くという行為をある種妨げている。

— 2017/4/1 ユトレヒト(オランダ)
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耳をすませて街の音を聴くという面白い体験でした。様々な音が現れては消え、そんな会話を人と交わしたこともなかったので。聴覚を通したまったく新しい体験です。

— 2017/4/9 ユトレヒト(オランダ)

ご依頼承ります

ワークショップはご依頼を受けての実施となります。日本国内に限らず開催でき、チームビルディングや教育機関、医療機関向けのプログラムとしてアレンジも可能です。ご依頼フォームから、お気軽にご相談ください。開催の必要条件は以下のとおりです。
言語
英語・日本語
所要時間
2時間
(短縮・分割も可能です)
催行人数
4名~20名
対象年齢
4歳〜
開催条件
小雨決行・荒天中止
参加者の持ち物
  • 筆記用具
  • 雨具
  • カメラ(可能であれば)
  • レコーダー(可能であれば)
必要な設備
  • 人数分の椅子
  • エアコン(現地の気候次第)
必要なスタッフ
  • 受付
  • 写真撮影
  • 動画撮影

※兼任でも結構です
実施費用
企業・その他団体向け
ユーロ €450* 〜
日本円 ¥56,000* 〜
個人・非営利団体向け
ユーロ €90* 〜
日本円 ¥11,500* 〜
* ワークショップを短縮する場合はそれに応じて費用も減額いたします。
* 会場までの往復交通費、および遠方の場合は宿泊費が加算されます。

ご依頼フォーム

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あなたも主催者に

cc-byこのワークショップは、どなたでもご自由に開催することができ、内容をアレンジすることも可能です。ただし〈考案者:小山和音〉であることを明記してください。不明な点がありましたらお問い合わせフォームよりご連絡ください。このワークショップはクリエイティブ・コモンズ 表示 3.0 非移植でライセンスされています。