Loop(ループ)の耳栓「Switch 2(スイッチ2)」をレビューします。
LoopについてとLoopが販売している各耳栓についてはこちらの記事で解説しています。
今回はこの中から唯一モードの切り替えが可能な「Switch 2」を取り上げてレビューします。
Loopの耳栓はそれぞれ方向性や遮音性が少しずつ違いますが、その中でもSwitchは同じくLoopの耳栓であるQuiet・Experience・Engageを1つにまとめたようなイメージです。
単体のQuiet・Experience・Engageと、Switch 2に搭載されているQuietモード・Experienceモード・Engageモードは、遮音バランスが異なります。

2025年10月現在、説明書は英語のみですが、説明書に書いてある基本的な内容はこの記事で網羅しています。
| メーカー | |
| 製品名 | Switch 2 |
| 再利用 | 可能 |
| イヤーピース | XS、S、M、L |
| ストラップ (首にかけられるヒモ) | ![]() 別売り Amazon 楽天 |
| 専用ケース | 付属 |
| カラー | エメラルド ブラック ゴールド シルバー McLarenパパイヤ |
| 遮音性能の測定・算出規格 | EN 352-2:2020 |
| 保証期間 | 2年間(Loop Earplugs公式楽天市場店) |
| よい点 | 注意点 |
|---|---|
| 一瞬でモードの切り替えができる 遮音性能が信頼できる 他社の耳栓よりも遮音性能が高い 目立ちにくい・ファッション性が高い イヤーピースのサイズが豊富 | ストラップは別売り 寝る時には向かない |

1つの耳栓で様々なシチュエーションに対応できる耳栓はいくつかありますが、そのほとんどは耳栓をいったん耳から外してフィルターを交換、という手間のかかる作業を必要とします。
この場合、耳栓本体・交換前のフィルター・交換後のフィルターという3つの部品を扱うことになるうえ、フィルター自体もかなり小さく紛失しやすいため、外出先での交換作業は現実的ではありません。
一方で、このSwitch 2はそういった面倒な作業は一切なく(耳栓を耳から外す必要すらなく)、本体のリングを回すだけでその場ですぐに下記の3つのモードを切り替えられます。
Switch 2を装着した状態では、リングに付いている小さな突起が正面寄りの時はEngageモード、天井方向の時はExperienceモード、後ろ寄りの時はQuietモードになります。
モードの切り替えは突起を回す(爪で前後に移動させる)だけですので簡単です。
最も音を通しやすいEngageモードは音に対して前のめり、最も音を通しにくいQuietモードは音から遠ざかる、中間のExperienceモードはその間にある、とイメージすると覚えやすいかと思います。

例えば友達と会話をしている時はEngageモード、ライブが始まったらExperienceモード、帰りの電車内など音を聞く必要がない状況ではQuietモード、といったように1日の中でもシチュエーションに応じて使い分けが可能です。
遮音レベルの数値が信頼できるメーカーの耳栓の中で、1台3役なのはこのLoop Switch 2のみです。
ワイヤレスイヤホンのような見た目をしていますが、電気は一切使いません(バッテリーも搭載されていませんし、充電も不要です)。
世の中には本当にたくさんの耳栓がありますが、遮音性(どのくらい音を遮れるか)を公表している耳栓メーカーはあまり多くはなく、さらにその遮音性の数値に信頼性があるメーカーだけを探そうとすると、世界に数社ほどしか残りません。
Loopの耳栓はEN 352-2:2020という国際規格に準拠して「どの高さの音をどのくらい遮れるか」を表したSNR(シングル・ナンバー・レイティング)値、つまり信頼性のある数値を公表している数少ないメーカーのひとつです。

さらに、そういった信頼性のある他のメーカーの耳栓と比較しても、Loop Switch 2は遮音性が高い(音をよく遮る)ことが特徴です。
SNR値は高いほど音をよく遮れることを表しますが、ライブ用耳栓として販売されている他社の耳栓4製品のSNRの(全周波数の)平均値は低いもので18.5dB、高いものでも24.8dBです。
それに対し、Loop Switch 2は
と、特にQuietモードが他社の耳栓を大きく上回っています。
Engageモード・Experienceモード・Quietモードでそれぞれ遮音レベルや遮音バランスが違いますが、基本的にはEngage→Experience→Quietの順番で遮音レベルが高くなっていきます。
グラフの左は低い音の成分、右は高い音の成分で、グラフの上へ行くほどその音の高さでの遮音性能が高いということを表しています。
これは理論上の数値ですので、実際に耳に届く音にはある程度の個人差が見込まれます。

装着した時のイメージです。ワイヤレスイヤホンなどと比べるとそこまで主張が強くないため、遠目に見ると目立ちません。
今回のカラーはシルバーのため少々存在感がありますが、ブラックの場合はもう少し落ち着いた見た目になりそうです。
Loopの耳栓はよい意味で「耳栓っぽさ」がなく、アクセサリーとして日常に溶け込んでくれます。

外側へのはみ出しも最小限に抑えられていて、正面から見たときにはほとんど見えません。
耳の形によっては外へはみ出す可能性もあります。
ライブ中に耳栓を使っていることを出演者やオーディエンスに気づかれたくないという方にもありがたい選択肢ではないかと思います。

パッケージを開けると中央にはケースに入ったSwitch 2本体(すでにMサイズのイヤーピースが装着されている)、周囲には残り3種類のイヤーピースが並んでいます。
説明書はこの裏(底)に入っています。
耳栓の中にはサイズが選べなかったり、サイズの違うものに変えたい場合は耳栓ごと買い直さなければいけないものもありますが、Switch 2には耳の大きさに合わせて下記の4種類(4ペア)のイヤーピースが付属するため、サイズの心配がいりません。
筆者は購入時に最初から本体に装着されているMサイズでちょうどよくフィットしました。
もし自然に抜け落ちてしまうようであればひとつ大きいイヤーピースに、きつく感じたり耳の中に入らないようであればひとつ小さいイヤーピースに交換してみてください。

左右で同じサイズが適しているとは限りません。それぞれの耳に合ったサイズを選んでください。

耳栓の中には、左右の耳栓をつないで首にかけるためのストラップが付属するものもありますが、Switch 2の場合はこのストラップのみLoop Link(ループ リンク)という名前で別売りされています(Switch 2には付属しません)。
Switch 2を耳から外して首にかけた状態では、Linkに内蔵されたマグネットがくっついてネックレスのような状態になるため、毎回ケースに出し入れする必要もなくなり、体を動かしても落下することがありません。
Link自体は次の2色から選べます。
Loop Switch 2にLoop Linkを装着するとSwitch 2に付属するケースに入らなくなるため、Linkを装着した状態でケースにしまう場合はLinkに付属する大きなケースを使います。

Linkに付属するケースはSwitch 2のものよりひとまわり大きく、貝殻のように開くSwitch 2付属のケースとは違い、横から指で押して開けるがま口方式です(Switch 2付属のケースのように密閉されていません)。

耳栓の付け外しを頻繁に行う場面や、紛失の心配がある方にはLoop Switch 2とLoop Linkのセット(楽天の場合)をおすすめしています。
Amazonではセット販売はされていないようですので、Loop Linkを単体で購入する必要があります。
本体(リング部)は硬い素材のため、睡眠時に横になると耳への圧迫感を感じやすいです。
寝る時も耳栓を使いたい場合は、睡眠に特化したLoop Dreamに付け替えることをおすすめします。
Loop Dreamは本体(リング部)の素材がやわらかく、横になった時に圧迫感を感じにくい設計です。
Switch 2に付属する専用ケースは直径4cm、厚さ1.5cm。

ケースには伸縮性のあるストラップが付いていますので、キーホルダーなどに取り付けておくと便利そうです。
ケースにはSwitch 2本体がきれいにおさまります。

装着時には、耳栓を後ろに回しながら耳の中に入れるようにします。
装着した状態であごを左右に動かしても密閉が保たれており、声を出したときに自分の声が大きく聞こえるようであれば正しく装着できています。
Switch 2の場合は装着時にリングが回ってモードが切り替わってしまう可能性がありますので、装着したら目的のモードに合わせておきます。
説明書に書かれている、Switch 2のお手入れ方法です。
Switch 2本体を水に浸けたり、化学薬品や鋭利なものを使わないでください。
Switch 2は他のLoopの耳栓と違い、モードの切り替えをする仕組みを備えているためか流水で洗える旨の記載がありません。説明書にあるように、流水ではなく石鹸水で湿らせた布で拭くようにしてください。
日常生活を送るうえで気になる音が多い方は1日の中で耳栓を装着する時間が長く、例えば騒がしい駅の中を移動するときはなるべく音を小さく、買い物で店員さんと会話をする必要があるときはその時だけ声が聞こえるように…と、遮音レベルを調整できる耳栓が便利です。
調整するとしてもその都度フィルターを付け替えるというのは現実的ではありませんので、本体のリングを回すだけで瞬時に遮音レベルを切り替えられるSwitch 2は、聴覚過敏の方の心強い味方となってくれそうです。
Switch 2は
という方にもおすすめできます。
WHO(世界保健機関)やNIOSH(アメリカ国立労働安全衛生研究所)などが公表しているガイドラインでは、ヒトには1週間/1日にさらされる騒音の上限がある、としています12。
耳栓をしない状態でライブに行ったりスタジオ練習を繰り返したりすると簡単にこの上限を超えてしまい、聴覚にダメージを受ける可能性があります。
Switch 2では2番目に遮音性の高いExperienceモードがライブなどのイベント向けのモードとして位置付けられていますが、もう少し音を小さくしたい場合にはQuietモードを使ってもかまいません。
オーディエンス側だけでなく出演者側やPAなど関係者側においても、音を出す→他のメンバーやスタッフと会話をする→音を出す…という繰り返しになりますので、例えば音を出している間はQuietモード、会話をするときはEngageモード、といった切り替えをすると効果的です(Switch 2であれば、他の耳栓のような脱着の手間がありません)。
他社の耳栓との遮音性能の比較結果は、こちらの記事にまとめています。

これ1つで様々なシチュエーションに対応でき、まさに「万能」と呼んで差し支えない耳栓です。
ファッション性も高いことから、プレゼントとしてもよいのではないかと思いました。
大切な人、親しい人の耳をいたわる贈り物というのはなかなか粋ですね。
2025年12月現在、楽天市場店では30日間返品OKとしていますので、購入時のハードルも低いものになりそうです。
世界にひとつだけのオリジナルの楽器をデザインし、五線譜ではない楽譜やドレミではない音律をグループで話し合って作り、それらを使って音楽をゼロから創作する音楽教育プログラムを中心に、音(楽)にまつわるユニークな取り組みをしています。お仕事のご依頼やコラボレーションのご提案など、お気軽に!