除湿機がうるさい時の対策と、音の静かな(うるさくない)除湿機をまとめました。
除湿機には大きく分けて3つの方式があります。ハイブリッド式(デシカント式とコンプレッサー式の両方に1台で対応しているもの)もあります。
除湿剤で水分を吸い、それをヒーターで温めて除湿剤の水を落とす方式です。
空気を冷却器で冷やして結露を発生させることで空気中の水分を取り除く方式です。
電流を流すと片方が熱く、片方が冷たくなるペルチェ素子と呼ばれるものを使う方式です。
上記のうち、特に運転音が気になるコンプレッサー式からは、主に次の音が発生しています。
ファンの音・風切り音は比較的高い成分が多いため、家具や家電のかげに置くなどして除湿機から直接音が届かないようにすると気にならなくなるケースが多いです。
コンプレッサーの音は、床の材質や構造によっては床で共鳴(共振)が発生し、本来よりも騒音レベルが大きくなる可能性があります。
その場合は除湿機の下にこのような防振(防音)マットを敷くことで改善する場合があります。
防振マットで改善しない場合は、除湿機そのものを見直した方が早いかもしれません。
配置にもよりますが、部屋の広さが10畳を切ると除湿機の音が気になり始めると仮定して、今回は木造で10畳くらいまでの部屋の除湿に適したクラスの除湿機を、梅雨〜夏場に部屋全体の除湿をする想定で「運転音の静かさ」という視点からご紹介します。
除湿量(どのくらいの湿気を吸ってくれるか)、消費電力(どのくらいの電気を使うか)とあわせてご参考になれば幸いです。
各メーカーが公表している数値をもとに、静かさ(運転音の小さい)順にまとめました。
除湿に弱運転がある、もしくは音に配慮したモードがある場合はそのモード選択時の数値を記載しています。
音の大きさはdB(デシベル)という単位で表すことができ、この数値が小さい除湿機ほど音が小さい(静かな)除湿機ということになります。
ダイキンとPanasonicは測定距離(本体からどのくらいの距離で音を測定したか)の記載が見当たらなかったため、実際の音量が違う可能性もあります。
除湿面積(どのくらいの広さの部屋の除湿に適しているか)は、建物の構造(木造、プレハブ、鉄筋コンクリートなど)によって大きく変わってきます。下の表の「除湿面積」では小さいほうの数値が木造、大きい方の数値が鉄筋コンクリートで、プレハブはその中間くらいの数値を目安としていただくとよいようです。
東日本(静岡県の富士川や新潟県の糸魚川より東)では50Hz、西日本(富士川や糸魚川より西)では60Hzの欄をご覧ください。
下記の除湿機は、それぞれの理由により除外しています。
株式会社コロナ(新潟県)のCD-S6325は、今回ご紹介する中ではいちばん静かな除湿機です。
シャープ株式会社(大阪府)のCV-T71は、上のコロナ CD-S6325よりもやや除湿量が多く、ほんの少しだけ運転音が大きい除湿機です。
ダイキン工業株式会社(大阪府)のMCZ704A-Tは、除湿機というよりも加湿・除湿機能付きの空気清浄機という位置付けの製品です。
パナソニック株式会社(東京都)のF-YHX90Bは、今回ご紹介する中では唯一のハイブリッド方式で、夏場の部屋全体の除湿と、冬場の衣類乾燥のどちらにもこれ1台で対応する除湿機です。
世界にひとつだけのオリジナルの楽器をデザインし、五線譜ではない楽譜やドレミではない音律をグループで話し合って作り、それらを使って音楽をゼロから創作する音楽教育プログラムを中心に、音(楽)にまつわるユニークな取り組みをしています。お仕事のご依頼やコラボレーションのご提案など、お気軽に!