English
日本語

DTM・配信・YouTube収録におすすめのマイク10選

公開 2022年6月15日
更新 2025年10月17日
当ページではアフィリエイト広告を利用しています
thumbnail

レコーディング(DTM)・配信・YouTube収録などに必要なマイクのおすすめをまとめました。

レコーディング・配信・YouTube収録の最初の1本に最適なマイクとは

世の中にはたくさんのマイクがありますが、どのようなバランスで音を拾うかはマイクによって様々です。

レコーディング(DTM)、配信、YouTubeの収録など、コンテンツを作って配信・公開するようなシーンで使うための最初の1本としては、なるべく拾う音のバランスがよい(クセのない)マイクをおすすめします。

最初の1本ということは他に比較対象がない状態のため、自分の中での「音の基準」がクセの強いマイクで定まってしまうと、他のマイクとの違いを比べようとしたときに少々混乱することになるかもしれません。

他との違いを理解しており、そのマイクならではの音を求めて選ぶのであればよいのですが、最初の1本なのであればなるべくバランスのよいマイクが安心、と筆者は思っています。

マイクがどの高さの音をどのくらい拾うかについては各メーカーの製品ページの周波数特性グラフを参照していますが、その特性は音源とマイクの距離や音源とマイクの軸の角度によって変化するため、同じ特性が再現することを保証するものではありません。あくまでも参考程度にお考えください。

マイクに近づくと低音が強調される近接効果

一般的に、カーディオイドなどの単一指向性のマイクは、音源に近づくと低音域が強調される性質があります(近接効果)。

そのため、マイクを口元や楽器に近づけて使いつつ音のバランスも損いたくない場合、測定上は低音域に鈍感になるように調整(ロールオフ)されているマイク、あるいは低音域をカットする(ローカット)スイッチの付いたマイクをおすすめします。

レコーディング・配信・YouTube収録・ボーカル用の最初の1本におすすめのマイク

これらの中でも指向性が強い(スーパーカーディオイド)のものは、ハウリングが気になる場合や配信や実況に入れたくない音が聞こえてくる環境においても役立ちます。

おすすめの用途方式指向性レンジ
[Hz – kHz]
感度
[dBV]
セルフノイズ
[dB SPL]
最大入力音圧
[dB SPL]
インピーダンス
[Ω]
ローカットスイッチショックマウントポップガード

Sennheiser e835
ボーカル(ライブ)・収録・配信ダイナミック
カーディオイド
40 – 16-51.4記載なし350 なし 内蔵

Sennheiser e845
ボーカル(ライブ)・収録・配信ダイナミック
スーパーカーディオイド
40 – 16-54.9記載なし350 なし 内蔵

AKG D5
ボーカル(ライブ)・収録・配信ダイナミック
スーパーカーディオイド
70 – 20-51.718147600 なし 内蔵

audio-technica AE4100
ボーカル(ライブ)・収録・配信ダイナミック
カーディオイド
90 – 18-55記載なし250 なしボディの二重構造

Shure MV7X
配信・YouTube収録ダイナミック
カーディオイド
50 – 16-55記載なし252 なし 不明

Mojave Audio MA-D
ボーカル(ライブ)・収録・配信ダイナミック
カーディオイド
60 – 10 / 30 – 15-53160600 なし 内蔵

Lewitt LCT440 PURE
レコーディング・YouTube収録コンデンサー
カーディオイド
20 – 20-31.27140110 なし 付属 付属

Austrian Audio OC16
レコーディング・YouTube収録コンデンサー
カーディオイド
20 – 20-39.214148275 あり (40Hz / 160Hz) 付属 なし

audio-technica AT4040
レコーディング・YouTube収録コンデンサー
カーディオイド
20 – 20-3212145 – 155100 あり (80Hz) 付属 なし

sE Electronics sE2200
レコーディング・YouTube収録コンデンサー
カーディオイド
20 – 20-32.58125 – 14550 あり (80Hz / 160Hz) 付属 付属

RODE NT1
レコーディング・YouTube収録コンデンサー
カーディオイド
20 – 20-324142100 なし 付属 付属
Polar pattern image based on files created by Galak76 (CC-BY-SA 3.0) and Nicoguaro (CC-BY 4.0)

(DCバイアス型の)コンデンサーマイクは、マイクを繋げるオーディオインターフェースやミキサーから外部電源(ファンタム電源)を供給する必要があります。

ダイナミックマイクにファンタム電源の供給は必要ありません。

おすすめのマイク(1)Sennheiser e835 / e845

ドイツの音響機器メーカーSennheiser(ゼンハイザー)のe835と、指向性を狭めたe845。

Sennheiserが公開している周波数特性グラフでは、e835は4kHz〜13kHzあたり、e845は4kHz周辺に少し敏感ですが、全体的にバランスのよい特性を持つように描かれています(1mでの測定結果)。

どちらも特性の傾向は似ていますが、e835の方が低音域のロールオフ(鈍感方向への調整)がやや大きいため、楽器や口元に近づけて使う時に音のバランスがフラットに近くなるのではないかと思います(e845はその状態だと低音を多めに拾いそうです)。

e835は他のマイクと同じくカーディオイドに分類されますが、ステージ上でのハウリング(「キーン」や「ブーン」という音)が気になる場合や配信や実況に入れたくない音が聞こえてくる環境には指向性を狭めたe845を検討してみてください。

音響業界では名前を知らない人のいない老舗メーカーが送り出す手頃な価格のマイクですので、長く使える1本となるでしょう。

メーカー Sennheiser Sennheiser
製品名e835e845
方式ダイナミックダイナミック
指向性
カーディオイド

スーパーカーディオイド
レンジ [Hz – kHz]40 – 1640 – 16
感度 [dBV]-51.4-54.9
インピーダンス [Ω]350350

おすすめのマイク(2)AKG D5

オーストリア発、現在はアメリカに本拠をおく音響機器メーカーAKG(エーケージー)のD5。

AKGが公開している周波数特性グラフでは、5kHz〜13kHz付近にやや敏感な点を除けば全体的にバランスのよい特性を持つように描かれています(測定距離が明記されていないため、マイクとの距離によっては印象が異なる可能性もあります)。

100Hzから下がロールオフ(鈍感方向への調整)しているため、楽器や口元に近づけて使う時に音のバランスがフラットに近くなりそうです。

こちらは上のe845と同じように音を拾う範囲(指向性)が狭いため、ハウリングが気になる場合や配信や実況に入れたくない音が聞こえてくる環境に向いています。

メーカー AKG
製品名D5
方式ダイナミック
指向性
スーパーカーディオイド
レンジ [Hz – kHz]70 – 20
感度 [dBV]-51.7
インピーダンス [Ω]600

おすすめのマイク(3)audio-technica AE4100

日本の音響機器メーカーaudio-technica(オーディオテクニカ)のAE4100。

audio-technicaが公開している周波数特性グラフでは高域(6kHz周辺)がやや持ち上がっていますが、全体的にバランスのよい特性を持つように描かれています(測定距離が明記されていないため、マイクとの距離によっては印象が異なる可能性もあります)。

拾う音域が90Hz〜18kHzと他のマイクに比べて(特に下が)狭いため、重低音をしっかり拾いたい場合は注意が必要かもしれません。

メーカー audio-technica
製品名AE4100
方式ダイナミック
指向性
カーディオイド
レンジ [Hz – kHz]90 – 18
感度 [dBV]-55
インピーダンス [Ω]250

おすすめのマイク(4)Shure MV7X

アメリカの音響機器メーカーShure(シュアー)のMV7X。

同じくShureが販売しているSM7Bと外観が似ており、どちらも配信やYouTubeの動画でよく見かける形ですが、このMV7XはSM7Bの半額以下で手に入ります。

マイクアーム(デスクなどに取り付ける可動式のマイクスタンド)などから吊り下げて取り付ける運用を想定しています。

Shureが公開している周波数特性グラフでは4kHz付近と6kHz付近にやや敏感ですが、それ以外では全体的にバランスのよい特性を持つように描かれています(測定距離が明記されていないため、マイクとの距離によっては印象が異なる可能性もあります)。

100Hzから下がロールオフ(鈍感方向への調整)しているため、楽器や口元に近づけて使う時に音のバランスがフラットに近くなりそうです。

メーカー Shure
製品名MV7X
方式ダイナミック
指向性
カーディオイド
レンジ [Hz – kHz]50 – 16
感度 [dBV]-55
インピーダンス [Ω]252

おすすめのマイク(5)Mojave Audio MA-D

アメリカの音響機器メーカーMojave Audio(モハビオーディオ)のMA-D。

(Mojave Audio公式ページには周波数特性グラフが公開されていないため)サウンドハウスの商品ページに掲載されているグラフでは6kHz〜10kHzあたりに少し敏感ではあるものの、全体的にバランスのよい特性を持つように描かれています(測定距離が明記されていないため、マイクとの距離によっては印象が異なる可能性もあります)。

手で持って使用することを前提として設計されているため、ボーカル用マイクとしてもおすすめできます。

メーカー Mojave Audio
製品名MA-D
方式ダイナミック
指向性
カーディオイド
レンジ [Hz – kHz]60 – 10(+/- 2.5dB)
30 – 15(+2dB -6dB)
感度 [dBV]-53
インピーダンス [Ω]600

おすすめのマイク(6)Lewitt LCT 440 PURE

オーストリアのマイクメーカーLewitt(ルウィット)のLCT 440 PURE。

Lewittが公開している周波数特性グラフでは高域(3kHzより上)にやや敏感だがそれより下の帯域ではバランスがよい特性として描かれています(測定距離が明記されていないため、マイクとの距離によっては印象が異なる可能性もあります)。

メーカー Lewitt
製品名LCT 440 PURE
方式コンデンサー
指向性
カーディオイド
レンジ [Hz – kHz]20 – 20
感度 [dBV]-31.2
セルフノイズ [dB SPL]7
S/N比 [dB]87
最大入力音圧 [dB SPL]140
インピーダンス [Ω]110
ローカットスイッチ なし
ショックマウント 付属
ポップガード 付属

おすすめのマイク(7)Austrian Audio OC16

オーストリアの音響機器メーカーAustrian Audio(オーストリアン・オーディオ)のOC16。

Austrian Audioが公開している周波数特性グラフでは、3〜6kHzあたりと10〜15kHzあたりの音に少しだけ敏感ですが、それ以外の音域は非常にバランスのよい特性として描かれています(測定距離が明記されていないため、マイクとの距離によっては印象が異なる可能性もあります)。

メーカー Austrian Audio
製品名OC16
方式コンデンサー
指向性
カーディオイド
レンジ [Hz – kHz]20 – 20
感度 [dBV]-39.2
セルフノイズ [dB SPL]14
S/N比 [dB]記載なし
最大入力音圧 [dB SPL]148
インピーダンス [Ω]275
ローカットスイッチ あり (40Hz / 160Hz)
ショックマウント 付属
ポップガード なし

おすすめのマイク(8)audio-technica AT4040

audio-technica AT4040

日本の音響機器メーカーaudio-technica(オーディオテクニカ)のAT4040。

audio-technicaが公開している周波数特性グラフでは低〜高域(5kHzあたりまで)にかけてバランスがよい特性ですが、5〜8kHzあたりと10〜15kHzに少し敏感であるように描かれています(50cmでの測定結果)。

AT4040についてはこちらの記事で詳しくレビューしています。

メーカー audio-technica
製品名AT4040
方式コンデンサー
指向性
カーディオイド
レンジ [Hz – kHz]20 – 20
感度 [dBV]-32
セルフノイズ [dB SPL]12
S/N比 [dB]82
最大入力音圧 [dB SPL]145 – 155
インピーダンス [Ω]100
ローカットスイッチ あり (80Hz)
ショックマウント 付属
ポップガード なし

おすすめのマイク(9)sE Electronics sE2200

イギリスのマイクメーカーsE Electronics(エスイー・エレクトロニクス)のsE2200。

sE Electronicsが公開している周波数特性グラフでは高域(3kHzあたりから上、特に9kHzより上)に少し敏感だが全体的にはバランスのよい特性であるように描かれています(測定距離が明記されていないため、マイクとの距離によっては印象が異なる可能性もあります)。

メーカー sE Electronics
製品名sE2200
方式コンデンサー
指向性
カーディオイド
レンジ [Hz – kHz]20 – 20
感度 [dBV]-32.5
セルフノイズ [dB SPL]8
S/N比 [dB]86
最大入力音圧 [dB SPL]125 – 145
インピーダンス [Ω]50
ローカットスイッチ あり (80Hz / 160Hz)
ショックマウント 付属
ポップガード 付属

おすすめのマイク(10)RODE NT1 (5th Generation)

オーストラリアのマイクメーカーRODE(ロード)マイクロフォンのNT1。

現在は第5世代(5th Generation)が販売されています。

RODEが公開している周波数特性グラフでは高域(5kHzより上)に敏感で、それより下の帯域はではバランスがよい特性を持つ特性として描かれています(測定距離が明記されていないため、マイクとの距離によっては印象が異なる可能性もあります)。

4dBという非常に低いセルフノイズが特徴です(マイク自体から発生するノイズが少ないです)。

このようなマイクとしては珍しくXLR接続(通常のマイクの接続方法)とUSB接続(USBマイクとしての接続方法)が選べます。

USB接続をする場合はコンピュータに直接接続することになるためオーディオインターフェースは不要ですが、USBマイクには制約があります(詳しくは下で解説しています)。

メーカー RODE
製品名NT1
方式コンデンサー
指向性
カーディオイド
レンジ [Hz – kHz]20 – 20
感度 [dBV]-32
セルフノイズ [dB SPL]4
S/N比 [dB]記載なし
最大入力音圧 [dB SPL]142
インピーダンス [Ω]100
ローカットスイッチ なし
ショックマウント 付属
ポップガード 付属

関連機材のおすすめ

上でご紹介したマイクは、マイク本体のほかにもこのような機材を用意しなければいけません。

  • オーディオインターフェース
  • マイクケーブル
  • マイクスタンド
  • (コンデンサーの場合)ポップガード
  • (コンデンサーの場合)ショックマウント

オーディオインターフェース

RME Babyface

パソコンやスマホと上でご紹介したマイクは直接繋ぐことができませんし、形だけ繋げたとしてもコンデンサーマイクは動きません(パソコンやスマホからファンタム電源を送ることができないためです)。

そのため、「オーディオインターフェース」と呼ばれる機器を使います。

オーディオインターフェースのおすすめはこちら

マイクケーブル

Mogami 2549

マイクとオーディオインターフェースを繋ぐ(マイクからオーディオインターフェースへ音を送る)ためのケーブルも必要です。

通常、これは両側にXLR(通称キャノン)と呼ばれる端子がついたケーブルになります。

宮地楽器 ミュージックオンライン

マイクスタンド

K&M 252B

マイクスタンドは、このように床に置くタイプがスタンダードです。

K&M 231/1

デスクの上に置くタイプもあります。

Elgato Wave Mic Arm LP

クランプをデスクに固定してアームで自由に移動できるタイプもあります。

(コンデンサーの場合)ポップガード

Stedman Proscreen 101

特にコンデンサーマイクで会話やボーカルの収録をすると、パ行(パピプペポの音)を発音したときに空気のかたまりがマイクに当たって「ボフッ」というノイズが乗ることがあります。

これは、マイクと口の間にポップガードという網を立てる(マイクスタンドにクランプで取り付ける)ことで防ぐことができます。

ダイナミックマイクの場合は基本的に必要ありません。

宮地楽器 ミュージックオンライン

(コンデンサーの場合)ショックマウント

audio-technica AT8449a

コンデンサーマイクは感度が高く、マイクスタンドに直接固定してしまうとそのマイクスタンドが置かれている部屋の床を伝わってくる音(足音など)やマイクスタンドに触れたときの音を一緒に拾ってしまうことがあります。

そのような場合はマイクホルダーにあたる部分をショックマウントと呼ばれる部品に交換することで、マイクスタンド側からの振動がマイクに伝わりにくくなり、意図しない音が入ってしまうのを防ぐことができます。

こちらも、ダイナミックマイクの場合は必要ありません。

取り付け可能なショックマウントはマイクごとに違うため、マイクにショックマウントが付属するかを確認しておきましょう。上でご紹介したコンデンサーマイクにはすべてショックマウントが付属しますので、別途用意する必要はありません。

マイクのスペックの読み方

方式

空気の振動を電気信号に変換するしくみの違いで、マイクの種類もいくつかに分かれています。

コンデンサーマイク

コンデンサーマイクは電極とダイヤフラム(薄い金属の膜や金属を貼り付けたフィルム)を近づけて並べて、ダイヤフラムに振動(音)を伝えることで生まれた静電容量の変化を電気信号として出力するしくみを採用したマイクです。

一般的に感度が高いため繊細な音も拾いますが、湿気や衝撃に弱いため管理に注意が必要な種類のマイクでもあります。

レコーディングや測定などに幅広く使われています。

コンデンサーマイクは大きく分けて「DCバイアス型」と「エレクトレットコンデンサー型」の2種類があり、次のような違いがあります。

DCバイアス型
audio-technica AT4040

DCバイアス型のコンデンサーマイクは、接続するオーディオインターフェースやミキサーなどからファンタム電源と呼ばれる外部電源を供給する必要があります。

ファンタム電源の電圧に統一された規格があるわけではありませんが、業務用として使われているオーディオインターフェースやミキサーからは一般的に48Vで供給されます。

端子はXLR(キャノン)が使われ、オーディオインターフェースやミキサーなどに接続して使う業務用のコンデンサーマイクは基本的にこのDCバイアス型です。

エレクトレットコンデンサー型

エレクトレットコンデンサー型は多くの場合、機器にマイクケーブルを接続すると同時に電源も供給されるプラグインパワーと呼ばれる方式や、電池からの電源供給で動作します。

カメラやスマートフォンなどに接続して使う民生用のコンデンサーマイクなどで広く採用されています。

プラグインパワー方式も電圧に統一された規格がなく、メーカーにより異なりますが2〜5Vのものが多いようです。

プラグインパワー方式の場合、端子は3.5mm(ミニ)フォーンが採用されていますが、audio-technicaのAT2020などファンタム電源で動作するエレクトレットコンデンサーマイクもあり、こちらはXLR(キャノン)端子で接続する必要があります。

ダイナミックマイク

AKG D5

ダイナミックマイクは、導線を巻きつけた磁石につながった振動板に振動(音)が伝わると電流が流れるしくみを採用したマイクです。

衝撃や湿気に強いことからライブ/コンサートにおいてよく使われ、コンデンサーマイクと比べても安いものが多いです。

一般的にはコンデンサーマイクと比べて感度が低く、高音域(マイクによるが10〜15kHzより上)の音に鈍感な傾向があります。

外部電源を供給する必要はありません。

リボンマイク

リボンマイクは構造としてはダイナミックマイクに似ていますが、磁石に囲まれた非常に薄い金属の膜(リボン)が振動(音)が伝わると電流が流れるしくみを採用したマイクです。

衝撃にとても弱く、大きな音を与えると風圧でリボンが変形したり破れてしまうことがあるほど繊細な構造であり、高価な製品が多いです。

圧電マイク

ARTEC A1-OSJ

圧電マイク(ピエゾ、クリスタルマイク、セラミックマイクとも)は圧力が加わると電圧が上がる圧電素子を使ったもので、楽器自体の振動を拾うので弦の種類を選ばず使うことができます。

物体に密着させて使うため「コンタクトマイク」とも呼ばれます。

指向性

マイクがどの方向から届いた音を拾うかを「指向性(しこうせい)」と呼びます。

円形の図(ポーラーパターン)は、円の中央にマイクを置いて上から見たときどの方向の音を拾うかを表していますが、この形はマイクによって異なります。

指向性の分類ポーラーパターン
(一例)
呼び方
単一指向性ウルトラカーディオイド
(ショットガン)
単一指向性ハイパーカーディオイド
単一指向性スーパーカーディオイド
単一指向性カーディオイド
単一指向性サブカーディオイド
無指向性オムニダイレクション
双指向性バイダイレクション
Polar pattern image based on files created by Galak76 (CC-BY-SA 3.0) and Nicoguaro (CC-BY 4.0)

例えば無指向性(オムニダイレクション)のマイクはマイクを向けている方向に関係なくどの方向から届いた音も拾いますが、単一指向性の中でもウルトラカーディオイド(ショットガン)に分類されるようなマイクは非常に狭い範囲(マイクを向けた方向)の音だけを取り出すように拾います。

また、マイクの正面と背面のどちらからも音を拾う双(両)指向性(バイダイレクション)と呼ばれるものもあります。

マイクによってはこの指向性の切り替えができるものもあります。

全指向性(無指向性)は例えば自然の音(環境音)を録りたいとき、単一指向性は例えば少し離れた場所から鐘の音を録りたいとき、超指向性は例えば野外のインタビューや撮影などで出演者の声だけを拾いたいとき、というように使い分けができます。

周波数特性(レンジ)

マイクが拾うことのできる音の高さの範囲を周波数特性と呼び、ヘルツ(Hz)で表します。

下の数値が低く、上の数値が高いほど、低い音から高い音までまんべんなく拾うことができます。

基本的にどのメーカーも、そのマイクがどのくらいの高さの音にどの程度敏感なのかを表したグラフを公開しています。

指向性のあるマイクが音源に近づくと低域が強調されるため(近接効果)、周波数特性グラフを見るときは「どのくらいの距離で測定したのか」を確認しておきたいのですが、測定距離はメーカーによってバラバラで、測定距離を明記していないメーカーも数多くあります。

Image by Д.Ильин (Licensed under Creative Commons CC0 License)

グラフの縦横比にもよりますが、基本的にこの線が平らなほど低い音から高い音まで均一に(バランスよく)拾うことのできるマイクだといえます。

感度

マイクに音が入った時にどのくらい大きな電気信号を生み出すかを感度と呼び、dBV(ディービーブイ)やmV/Pa(ミリボルト/パスカル)で表します。この数値が大きい(dBVの場合は0に近い)ほどマイクで拾う音が大きくなります。

セルフノイズ

コンデンサーマイクでは、音を入れていない(無音の)状態でもマイク自体から雑音が発生します。

その雑音の大きさをセルフノイズレベルや等価雑音レベルと呼び、デシベル(dB SPL)で表します。この数値が小さいほど雑音の少ない音で録ることができます。

最大入力音圧

マイクが(音を歪ませずに)受け入れられる音の大きさの限界値を最大入力音圧と呼び、デシベル(dB SPL)で表します。これを超える大きさの音をマイクに入れてしまうと、音が歪みます。

PADスイッチがあるマイクでは、PADスイッチをオンにしたときにこの最大入力音圧が上がります(より大きな音も録れるようになります)。

USBマイクの評判

上でご紹介したような普通のマイクではなく「USBマイク」というものも色々な音響機器メーカーから発売されており、よく見かけるようになりました。

これは、普通のマイクにオーディオインターフェースを内蔵してしまったようなもので、マイクを直接パソコンやスマホにUSBで接続するだけで使えます。

とても手軽で便利なのですが、ひとつ問題があるとすればこのUSBマイクの他にオーディオインターフェースを使っている場合、パソコンやスマホにUSBマイクとオーディオインターフェースを両方接続できたとしても、両方を同時に使えるとは限らないということです。

これは、パソコンやスマホ上のアプリには同時に複数のオーディオインターフェースを使えないものがあるためなのですが、USBマイクもオーディオインターフェースのひとつとして認識されるため、このような環境ではUSBマイクとオーディオインターフェースを同時に使うことができません(USBマイクはオーディオインターフェースには接続できません)。

例えばマイクはUSBマイク、スピーカーはオーディオインターフェースに接続した状態だとすると、入力と出力でそれぞれ別のオーディオインターフェースを指定できるアプリ、あるいはUSBマイク本体にデバイスからの音声を出力できるヘッドホン端子があるものであれば問題ないのですが、ひとつしか指定できないアプリの場合、もしくはUSBマイク本体にヘッドホン出力がない場合、USBマイクを使うときとスピーカーを使うとき、それぞれ毎回設定画面へ行ってドライバを切り替えて…というとても面倒な状態になってしまいます。

上でご紹介したような普通のマイクであればオーディオインターフェースに接続できますし、USBマイクにデバイスの音を再生できるヘッドホン出力があればこういった問題は起こりませんが、もしUSBマイクを検討される際は、使いたいアプリが入力と出力で別のデバイス(ドライバ)を指定できるかをチェックしたほうがよいでしょう。

迷ったら、USBマイクは避けて普通の(XLR接続の)マイクを選ぶことをおすすめします。

マイクを安く買うには

マイクはAmazonや楽天でも買うことができますが、あわせて価格をチェックしておきたいのが日本の楽器・音響機器の総合販売店であるサウンドハウスです。

オンラインで楽器や音響機器を買おうと思ったらサウンドハウスなしでは考えられないほど、関係者の間では定番の販売店です。

商品購入後14日以内に、他店でその商品がサウンドハウスより安く販売されている場合、差額を返金、もしくは次回利用時に割引する「最低価格保証」があります。

サウンドハウス

筆者

profile
小山 和音
音楽家

世界にひとつだけのオリジナルの楽器をデザインし、五線譜ではない楽譜やドレミではない音律をグループで話し合って作り、それらを使って音楽をゼロから創作する音楽教育プログラムを中心に、音(楽)にまつわるユニークな取り組みをしています。お仕事のご依頼やコラボレーションのご提案など、お気軽に!

お仕事のご依頼

詳しいプロフィール

記事をシェアする

関連記事